Shade25ツーリングテントマニュアル

このマニュアルはペグ、ガイドライン(ロープ)、自在(コードスライダー/ランナー)等の使用方法や設営に関する細かなノウハウは掲載していません。ドームテントの設営は一度行うと非常に簡単ですが、本マニュアルは大まかな説明となり、ユーザー個人のスキルによっては解りにくい場合もあります。どなたでも初めてのテントの設営は若干悩むものですがそれも一つの楽しみとしていただければと思います。
初めてキャンプやテントの設営をされる場合は事前に組み立て練習を行い、不明な点等のある場合はお調べいただきスキルアップをお願いいたします。シェード25にはご自身で考えてお使いいただける多くのアドバンテージが備わっています。
また、本品はあえてバイクへ直接シートパッキングをし易い理想のサイズにしました。
小さいテントは他のバッグに収納することとなり荷物全体のキャパが少なくなる事を経験上知っているからです。



【警告】
本品は不燃及び難燃素材ではありません。
※安全の為にインナーテント及びフライシート内での火気のご使用は絶対になさらないでください。
またテント付近で火気の使用は火災の原因となりますのでご注意ください。



■撤収 ※テント収納方法/フライ収納方法


最初に撤収に関して説明させていただきます。
撤収は設営時と完全に逆作業です。
慣れると無駄な動きなく設営や撤収ができるようになります。
インナーテントやフライシートのたたみ方次第で何度もやり直す必要の無いようにバッグから取り出した時のデフォルトのたたみ方をよく見ておくことをお勧めしますが、シェード25の収納バッグは特別な形状で作られていますのでこのバッグの形状を理解していただくことをお勧めします。

※以下は方法の一つとしてご理解ください。

インナーテントはワイド220cmの広い方を中央で折り込みます。
その際中の空気が抜けやすいようドは半分ほど空けておきます。

更にもう一度折り込み画像のサイズにします。
これをベースに他のパーツを巻き込みます。

※ボトムは最も摩擦しペグにより最も緊張とストレスのある部分です。
防水性が落ちてきた場合また最初からグランドシートによる保護をおすすめします。

次にフライシートのたたみ方になります。
ベンチレーション部分のステーは外しておきます。
裾の部分を合わすように半円形状にし、さらに画像の様に天頂部が直角になるように折ます。

※防水スプレーによる防水加工をメンテする場合はシーム部分外側に染みこむほどしっかり行い乾燥させます。

※ロープはつなげたままで収納も可能です。

更に残りを折り返しますが、この時点でインナーテントの収納サイズの倍の大きさにしてください。

半分に折ってインナーテントの折りたたんだ状態と同じ幅にします。

防水コーティングの素材は一般的に糟井分解が起こりやすいですから使用後は必ず広げて乾燥させて湿度の少ない場所で保管してください。
長期間の水分に曝露した場合は防水性が極端に悪くなる恐れがあります。


縫製部分を防水スプレー、液状やテープ状のシール材で補修する場合は実際に組み立てた状態で行う方が効果があります。

■設営

この時画像長く見えるポールは繋げると一番短いポール(1本)になりフライシート(メインドア部)のスリーブに通し前室を確保する構造です。
フレームポールと判別しやすくしてあります。
※長いものがメインドア用のポールです。

ポールの汚れや水分はしっかり落として保管してください。
収納する場合は中央付近から折っていくとゴム芯にストレスが少なくなります。

3本分の分解されたポールを取り出します。ポールは投げ出すようにするとある程度繋がります。三本のポールを組み立て準備します。 インナーテントを広げ後ろ側(メインドアと反対側)角にあるフレームホールに差し込みます。
ポールの端を持ちテンションを掛けながら対角線上にあるメインドア側のフレームホール(2個あるホールの内側)に差し込み倒しておきます。もう片方が出来ましたら倒したポール(フレーム)持ち上げ、テントの天頂部で交差させて中央のフックで固定します。この際フックは片方だけのフレームを挟むように1本のフレームにフックし、四方のフックを掛ければ完成です。
この状態であればインナーテントはそのまま持ち上げて移動できますので平坦な場所に移動しましょう。※絶対に引きずらないでください。
フレームホールの端がそれぞれループ状のペグホールになっていますのでインナーテントを広げるようにしっかりとペグを打ってください。

インナーテントにフライシートを掛けます。ベンチレーション窓側が後ろになります。
内側にストラップがありますので天頂部と各フレームに結び付けます。
ロープやペグ打ちをしたときにこの接合部分が引っ張られることによりフライシートに余計な力がかからないように注意します。
結論としてこの部分(4か所)は最後に結ぶほうがいい時もあります。
※組立時の細かい作業を怠ると突発的な気象の変化や風力の強い場合に極端な力が分散されずテントそのものの破損の原因となりますからしっかりと結び、組み立ててください。

フライのフレームスリーブに短いポールを入れインナー側フレームホール(外側)に差し込みます。
※インナーテントのフレームポールは内側になります。
※サイドへの固定は画像のように基本的に上になりますが状況に応じて変更していただいて結構です。

メインドア側のフィックスループは原則この位置関係でペグ打ちとなります。(フライフレームより後ろ)※フィックスループの使い方は後で説明します。

ロープにある部品を”自在”といいます。
画像の様に結び目と反対側を引き出してループにし、このループをペグに掛けます。ループの大きさを変えることでロープを引く力を変えることが出来ます。

フライシートに取り付ける場合の一番簡単なやり方です。
ロープの先をループ状に結び画僧のようにすることで撤収時にも
結び目を解くことなく取り外せます。

以上でフライシートの設営になり後は各所のペグ打ちになります。
ぺグを打つ位置は天候に合わせて打つこともありますがフライシートにテンションが掛かるようにすると綺麗に完成します。

※フライシートにテンションがかかり、皺がない綺麗な形状にするにはインナーテントの張り具合や地面の形状、各部のテンション、テンションをかける順番等が影響します。これらはロケーションにより変化することが多く、何度か設営を経験することで理屈がわかり、コツが読めるようになります。
誰もが通る道ですので楽しんでチャレンジしてください!

■ロープ&自在(付属の8の字パーツ)の使い方 動画はこちら
★付属のロープやペグは簡易タイプが付属しています。お好みに合わせ買い替えをすることもご考慮ください。

■テントフレームポールの仕舞い方 動画はこちら
★ポールは基本中央に近いところから抜いていきます。

■フィックスループの使い方

フライシートを張るためのパーツですが使い方次第で天候や気温に対応し使い分けます。 ・ラバーループを使わずにテープ部のループ(ラバーループが通っている)にダイレクトにペグを深く打ち込むことで地面との隙間を無くし風雨の吹き込みをシャットアウトします。

ダブルループでペグを打つことで適度なテンションと隙間を作ります。

※横殴りの激しい雨や予想されるとき、冬季キャンプではループを使用せずに
テープの間を利用して直接打ち込みます。

シングルループでペグを打つことで地面との隙間を大きくとることが出来、必要に応じた開閉ヶ所をシングルにすることで安易に外すことが可能です。

■バッグへの収納/方法

シェード25の収納バッグはオープニングが広く余裕を持って作られています。
これは経験上ペグの本数や種類、ポールの追加がしやすく撤収時に入れ易くする為です。

巻き込んだテントを膝に挟みバッグを持って被せ、巻き込み方向と同じ方向に回しながら入れますと簡単です。

マチ部分を押し込めるようにしてコンプレッションストラップを締め込みます。

このような状態で完成です。シェード25のクオリティーで2-3人用のテントでバイクへの積載に適した軽量コンパクト性は類を見ません。

※当社ではネイキッド等の中型以上のシートパッキング最適サイズを50㎝~60㎝の間としています。
荷物は小さくても積みにくく、大きすぎると安定感や走行中の不安感が増します。テントも収納サイズが小さければ良いという考えを持たずあえてこのサイズに設定して開発しました。

■フィックスループ付マルチパーパスシート(付属)

このシートはフライシートと同じ材質とスペックで作られています。 使い方は自由ですが以下のようなロケーションを想定しています。

・夜間の夜露を防ぐバイク用のシートカバー
・キャンプ道具、ごみ袋等の飛散防止カバー
・前室に敷いてスペースを確保
・湿気のある場所で簡易なグランドシートとして。
その他簡易シェード等

■マルチフライドア

フライシートのドアはサイズの違う4つのフラップに分かれています。
3カ所のファスナーの開閉で出入り口のサイズ、位置、方向を可変可能です。
※稀にマルチフライドアの先が縫製糸で繋がっている場合がありますのでカットしてご使用ください。


マルチパーパスシート、テントフレーム、フライシートはアフターパーツとしてご用意しています。

また補修についてもご相談いただけます。